
投資初心者の私が購入を検討している米国高配当ETFの「JEPI」について、その魅力であるおすすめポイントと注意点について解説します。JEPIがどのようなETFであるかや配当金の実績、構成される銘柄についても紹介していこうと思います。
私個人が調べた内容や個人の感想のため正確性に欠ける可能性があります。投資を始める際には当サイトの内容をうのみにせず、ご自身で調べ直すようにお願いします。
米国高配当ETF JEPIのおすすめポイント

高配当で株価の成長も少し見込める高配当ETFのJEPIおすすめポイントはこちらです。
- 約9.4%の高配当
- 毎月分配(1月なし、12月2回)
- 株価の成長も少し見込める
運用期間が2年ちょっとで浅いJEPIの注意点はこちらです。
- 運用期間が浅い
- 信託報酬が高め
- 分配金推移のブレがやや大きい
JEPIのおすすめポイント

最近注目を集めているJEPIのおすすめポイントについて紹介していきます。
JEPIおすすめポイント 配当利回りが高い

JEPIは運用期間が2020年05月20日からで新しく、1月~12月を通して1年間運用されたのが2021年の1年間のみになっています。
JEPIが1年通して運用された2021年の配当利回りは「7.46%」です。直近1年の配当利回りは「9.57%」となっていて、2022年で見るとこのままいけば2021年の配当を上回る配当利回りになりそうです。
高配当なETFの特徴として株価の値上がりは期待できないですが、JEPIおすすめポイントとしてある様に株価の上昇による利益も目指すETFとなっているため、多少ではありますが株価の値上がりも期待できます。
JEPIおすすめポイント 分配金が年12回ある

JEPIの分配金は年に12回で2月~11月に月1回と12月に月2回に行われます。年間のトータルで分配された2021年の分配金は1株当たり$4.1612の分配となります。
2022年8月30日時点の評価額からすると1万円当たりで約1.3株となり、1万円当たりの分配金は直近1年で計算すると$7.92(1,069.2円)程度となります。また、配当金はドルで支払われます。(1ドル=135円換算)
2022年8月30日時点では円安が続いているため、ドルとして資産を保有できれば保有しているドルで購入が可能なため為替レートを気にすることなく購入することが出来ます。
JEPIおすすめポイント ETF評価額の値上がりも期待

JEPIはS&P500採用の現物株を運用して株価の上昇による利益と、S&P500連動のELNという仕組債を活用して高配当を目指すのが特徴です。
S&P500採用の現物株を運用することで保有する株価が上昇することで、ETF自体の株価に対しても多少ではありますが、株価の値上がりも期待できます。

JEPIは高配当でありながら、特殊な運用方法によって株価の上昇による利益も狙えるという特徴があるETFで最近注目を集めています。
JEPIの注意点

最近注目を集めているJEPIの注意点について紹介していきます。
JEPIの注意点 運用期間が浅い

JEPIは設定日が2020年5月20日で、まだ運用の実績が長くありません。
大きな暴落が起きた時にどういった動きを見せるか、暴落でどの程度の分配金が支払われるのか支払われないのかなど、不透明な部分が多く注視していく必要があります。
2022年の年初から対象指標であるS&P500が下落傾向にあった中で、S&P500の下落幅よりは小さく抑えられていて、運用方針に沿った運用が行われているようには見受けられます。
JEPIの注意点 信託報酬が高め

JEPIの信託報酬(経費率)は年間で0.35%と若干高めではあるものの、特殊な運用を行っている高配当のETFであることを考えると、そこまで高いというわけではないです。
信託報酬(経費率)の0.35%/年があっても、配当利回りが十分に高く、個別株でもパフォーマンスが出ていれば問題ないですが、運用の実績が積まれて安定するまでは注視していく必要があります。
JEPIの注意点 分配金が安定していない

運用の実績が浅くデータが少ないので販売された2022年より、始めて1年間運用された2022年の方が1回あたりの分配金が低くなっていて、2022年は好調と分配金が安定していないです。
運用の実績が浅いので開始当初のブレが大きくなっている可能性が高いですが、そのブレを自分が許容できる範囲か注視していく必要があります。

JEPIは運用が浅いことで今後の動きには注意が必要です。それでも現時点では十分なパフォーマンスが出ているETFであるため、今後の動きに注意しながらでも購入する価値はあります。
JEPIの取り扱いがある証券会社はこちらになります▼
楽天証券SBI証券
米国高配当ETFおすすめのJEPIについて

JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカム・ETF)の特徴

JEPIは、主要ベンチマークであるS&P500指数に関連するリターンの大半を提供することを目指す一方、ボラティリティーを下げながら投資家のリスクを軽減し、さらに収益を増加させることを目指すETFです。
JEPIの特徴は、S&P500採用の現物株を運用して株価の上昇による利益と、S&P500連動のELNという仕組債を活用して高配当を目指すのが特徴です。
運用の割合としては、S&P500採用の現物株が約85%で、S&P500連動のELNが約15%といった配分で運用されています。
ELN(Equity Linked Note)とは「仕組み債」と呼ばれているもので、オプション取引(将来売買する権利をあらかじめ売買する取引)などが組み合わされた特別な債券です。

JEPIの詳細な仕組みは難しい事になっていますが、簡単に表すとS&P500が上昇しているときは現物株で利益を出して、下落しているときはELNを利用して利益を出そうというものです。
異なる2つの性質のものを利用して価格変動の度合い(ボラティリティ)を小さく安定させようとしています。
JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカム・ETF)の詳細
ティッカー | JEPI | 純資産総額 | 約11,546 百万USドル | |
設定日 | 2020/05/20 | 分配金 | 12回/年 | |
取引単位 | 1株 | 信託報酬 | 0.35%/年 | |
直近1年 配金利回り | 9.57% | 投資先 | 米国株 |
JEPIは1株から取引出来て、信託報酬は年0.35%と若干高めではありますが、配当・分配金の配当利回りは9.5%以上の高配当で1月を除く毎月行われ、12月は2回の年間12回配当・分配金が受け取れます。

S&P500採用の現物株が約85%ということで2022年初から価格自体は下がってきていますが、配当はしっかり行われています。これはELNのおかげといったところでしょうか。
JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカム・ETF)の配当実績
年 | 年間合計 | 月平均 |
---|---|---|
2022年 | $3.5328 | 約$0.5046(8月まで) |
2021年 | $4.1612 | 約$0.3467 |
2020年 | $3.2297 | 約$0.4613(7月から) |
JEPIは2020年05月20日から開始され運用実績が浅いETFで、1年間を通りて分配が行われたのが1回です。
1株当たり月平均では開始以来の最高になっていて約$0.5くらいとなっています。
投資1万円当たりで約1.3株となり1株当たり月平均では$0.66(89.1円)、年間で$7.92(1,069.2円)程度となります。(1ドル=135円換算)

今のまま配当が続くかわかりませんが、現時点では1万円当たりで約1,000円と考えると相当な高配当になります。注意としては運用が浅いということがあり先行きは不透明です。(1ドル=135円換算)
JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカム・ETF)の保有銘柄
銘柄 | 保有率 |
---|---|
S&P 500 INDEX ELN | 15.23% |
PROGRESSIVE CORP/THE | 1.66% |
UNITEDHEALTH GROUP INC | 1.57% |
HERSHEY CO/THE COMMON | 1.52% |
COCA-COLA CO/THE COMMON | 1.48% |
PEPSICO INC COMMON STOCK | 1.41% |
JEPI に組み込まれている銘柄としてはS&P500に連動するELNが約15%と、個別株の上位5つになります。
個別株は2022年8月30日時点で確認したところ108銘柄になっています。

個別株の運用はファンドマネージャーに託されているようで、運用するマネージャーも写真付きで公開されています。
まとめ

- 不労所得の配当金に興味のある人
- 株価の上下で疲れる人
- 配当金が毎月欲しい人

米国の高配当ETFは魅力的です。円安のため購入するかを躊躇すると思います。ドル円の為替レートを気にしながら購入のチャンスをうかがっていこうと思います。
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投資はリスクを伴う行為であり、リスクを十分に理解して自分の判断で決めましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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