
金融庁が2023年度税制改正要望に少額投資非課税制度のNISAについて、恒久化、非課税期間の無期限、投資枠拡充などを求める方針が出たことで大きなニュースになっています。まだ変更が確定したものではありませんが、私が利用する「つみたてNISA」を中心に普通の投資初心者に対してのメリットについて解説していきます。
私個人が調べた内容や個人の感想のため正確性に欠ける可能性があります。投資を始める際には当サイトの内容をうのみにせず、ご自身で調べ直すようにお願いします。
つみたてNISA利用の投資初心者が思う、金融庁がNISA恒久化や投資枠拡充などを要望

- 若い世代ほど早く投資を始めると有利に!
- 投資枠拡充は年代に限らず入金力次第で有利に!
政府は「貯蓄から投資」を掲げて、年内にも「資産所得倍増プラン」を策定ようです。そのプランの柱としてNISAの抜本的な拡充を盛り込む方針です。
プランの柱となるNISAの抜本的な拡充について、普通の投資初心者に対してのメリットについて解説していきます。
つみたてNISA利用者にNISA恒久化のメリットはあるのか

- 長くお金を稼ぐ力をつけることで非課税の恩恵を受け続けられる。
現在の「つみたてNISA」では、2042年まで投資が可能な期間と定められていましたが、これを撤廃して恒久的にNISA制度の利用を続けることが出来る様にする要望です。
若いうちから投資を始めると有利に

現在のつみたてNISAでは2042年まで投資が可能な期間と定められていたため、始めるのが遅くなれば投資ができる期間が短くなり、非課税対象となる金額の総量が減ってしまいます。
そのため、非課税の恩恵を多く受けるには、早くから つみたてNISA を始めることが必要でしたが、NISA制度が恒久化されれば、いつ始めても投資が可能な期間が無いため非課税対象となる金額を増やし続けることが出来ます。
ただ、自分が投資に回せるお金を稼げる状態がいつまでかが、投資が可能な期間になるのでやはり早めに始めることがNISA制度を利用する上で一番メリットが受けれます。
長くお金を稼ぐ力をつける

NISA制度の恒久化によって、非課税となる投資が可能な期間は自分の経済状況によって、長くも短くもなります。
投資が可能な期間を長くすることが、NISA制度の恒久化のメリットを最大限に生かせることになります。
そのため、私のような普通のサラリーマンであれば定年があります。定年以降もお金を稼ぐ力をつけていくことが、投資と合わせて最も必要なこととなってきます。

今の所得を上げたり、定年後の稼ぐ力として何かのスキルを身に着けたりと将来の稼ぐ力を身に着けるような行動を投資と合わせて行いましょう。
つみたてNISA利用者に非課税期間の無期限化のメリットはあるのか

- 出口戦略の幅が広がる
現在の「つみたてNISA」では、年間の投資上限枠内で投資した1年分(1月~12月)が20年間にわたり非課税になっていますが、非課税期間の無期限化によって20年間という縛りを無くす要望です。
20年後の暴落でも回復分に税金が掛からない

現在のつみたてNISAでは年間の投資上限枠内で投資した1年分(1月~12月)が20年間にわたり非課税となっているため、20年後以降がどうなるのかや、取り崩しを考えた時に暴落していたら損しちゃうなどを考えてしまいます。
今までは20年後に暴落していた場合に、そこから元々の値段まで回復した分が利益として計算されてしまっていたのが、非課税期間の無期限化によって利益として計算されることが無くなり税金を考える必要がなくなります。
また、利益が出た状態のままで保持することもできて、さらに利益が上がった場合でも非課税となります。
出口戦略の幅が広がる

非課税期間の無期限化によって20年間という縛りなくなれば、税制優遇の恩恵を取り崩すまで受けられ、つみたてNISAの特徴である長期間の運用でインデックス投資を行えば、損するリスクを下げられます。
インデックス投資では米国の代表的な株価指数であるS&P500を例にすると、1950〜2020年の米国株価指数のS&P500に投資した場合、期間が1年では約−38% 〜 約+45%とリターンの幅が大きくなっていますが、期間が15年では年平均のリターンが約+1% 〜 +約15%とリスクが小さくなっていくデータもあります。
長期で運用することでリスクを減らし、取り崩す必要が出た際には税金を考える必要がなくなり、出口戦略の幅が広がっていきます。

長期運用が前提の「つみたてNISA」で非課税期間の無期限化が決まれば、利用者にとって大きなメリットとなります。
つみたてNISA利用者に投資枠の拡充のメリットはあるのか

- 将来に向けて資産形成のスピードアップ
現在の「つみたてNISA」では、年間で40万円まで金融庁の基準に沿った投資信託への投資が可能な上限枠があり非課税となる金額に上限が設けられていますが、その枠とは別に「成長投資枠(仮称)」といった、より幅広く株式や金融商品に投資が可能になる枠を導入する要望です。
将来に向けて資産形成のスピードアップ

現在のつみたてNISAでは年間で40万円まで金融庁の基準に沿った投資信託への投資が可能な上限枠があり非課税となる金額に上限が設けられていますが、株式や幅広い金融商品に投資が可能になる枠が追加されることで、非課税の対象となる金額の総額が増えそうです。
その増えた枠を利用して、運用することで今までの年間で40万円以上にお金を運用することが出来て、将来に向けて資産形成のスピードアップが期待できます。
ただ、新しく設けられる「成長投資枠(仮称)」では、株式や幅広い金融商品に投資が可能となっているので、選ぶ投資先については自分で厳選していく必要があります。
つみたてNISAの特性を考えると

「成長投資枠(仮称)」で株式や幅広い金融商品に投資が可能となった場合でも、「つみたてNISA」の特性を考えると長期でインデックス投資を行うことが最適解だと思います。
「つみたてNISA」を利用する目的としても、将来に安定して資産形成を行うために つみたてNISA を選択しています。
もちろん株式やアクティブファンドなどが購入できた場合には、よりスピードアップができると思いますが、一方でリスクが大きくなってしまいます。
そのため「つみたてNISA」の特性や利用の目的を考えると、今の積立購入しているインデックス投資を積み増すことになるかなと考えています。

出来ることが増えても、目的を見失ってしまってはダメです。私は将来に安定して資産形成を行うために「つみたてNISA」を選択したので、大きなリスクをとることは無いと思います。
まとめ

- 若い世代ほど早く投資を始めると有利に!
- 投資枠拡充は年代に限らず入金力次第で有利に!
金融庁がNISA恒久化や投資枠拡充などの要望を出しましたが、まだ確定したわけではありません。
また、NISA制度が始まる際にも財務省で一部変更された形でスタートしているため、金融庁の要望がすんなり通る可能性が低そうです。
政府は「貯蓄から投資」を掲げて、「将来のことは自分で考えなさい」と言われているようなものなので提供される有利な制度をしっかり活用していくことが大切です。
つみたてNISAを少額から始めて見ようと思った方向けに失敗しないためのコツをまとめた詳細はこちらになります▼
投資の初心者に始め方を完全解説したページはこちらになります▼
投資はリスクを伴う行為であり、リスクを十分に理解して自分の判断で決めましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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